灯油高で人気に熱 ペレットストーブ
間伐材やおがくずなどを利用した木質燃料を使うペレットストーブ。県内で、このペレットストーブを造るメーカーに、昨年より多い注文が入り、県外からの問い合わせも増えているという。原油高騰で灯油も高値で推移していることが影響しているとみられている。森林資源の有効利用と、二酸化炭素の削減策につながると期待されているペレットストーブが、徐々に広まっている。
ペレットストーブは、間伐材やおがくず、かんなくずなどを利用した固形燃料「木質ペレット」が燃料。県では森林資源の活用を進めるため、07年3月20日までペレットストーブを設置する場合、個人には上限5万円、市町村の公共施設には同20万円の補助金を出している。県産業振興課によると、05年4〜10月の補助金申請台数は64台で、今年の同時期は77台。11月9日現在では88台に上っている。
ペレットストーブを造るプラント製造業石村工業(本社・釜石市、石村真一社長)では、春から問い合わせが入り始めた。まきストーブとしても利用可能で、価格は1台18万9千円(税込み)。石油ストーブより高いが、鹿児島や北海道など全国から注文が入る。注文の約7割は県外からで、4月から10月末までで昨年の約1・5倍だという。
石村社長は「今年は灯油高の影響もあって、注文が例年より早い。環境負荷が少ない、暖炉のようなぬくもりがあるといった評判が口コミやインターネットで広がったようだ」と話す。
盛岡市肴町のまき・ペレットストーブ専門店「グリーングローブ」(高橋郁太郎代表)の営業担当、山崎宇照さん(43)は、「環境負荷が少ない、おしゃれといったイメージで関心が高まる中、灯油高が追い風になっている」と話す。同店では主に輸入品のストーブ本体と設置工事を合わせると、平均単価は約70万円。価格を知って購入を思いとどまる人も多いが、購入者も徐々に増えているという。
一方、燃料のペレットを生産する葛巻林業葛巻工場では、「注文数は落ち着いているが、灯油高の影響でいくらか伸びている」と楢木健一工場長は話す。また気仙プレカット事業協同組合の住田工場では、約500トンの生産を予定しているが、公共施設でペレットの需要が高まり、春から生産を始めても不足するようになったという。

